後ろ手に拘束され、四肢の自由を奪われる。何が起こったのか理解出来ないまま、尋問部屋へと連れて行かれた。
「この銃に心当たりはあるか」
「ありません!どういうことですか?自分は…!」
ただ、新宿のテロ制圧に…クロヴィス殿下の命令に従っていただけだ。
「貴様には、クロヴィス殿下殺害の疑いがかけられている」
「そんな……自分は!」
わけが分からずわめくと、椅子を蹴られ、冷たい床に投げ出された。クロヴィス殿下になど、一般軍人、しかも名誉が謁見できるわけがない。
そういう、ことか。
スザクに罪をなすりつけ、名誉ブリタニア制度を否定する純血派が力を掌握しようというわけだ。
スザクの腹を一度蹴り上げ、その軍人は頷いた。
「そうだ、お前はただ、それを肯定するだけでいい」
「自分は……やっていません!」
あの戦いの後、まだ爆弾とされていた目標の回収は済んでおらず、スザクが撃たれた地下施設は壊滅していた。
ただ、発見された死体リストにルルーシュと考えられる名前も無かったため、スザクも希望は失っていなかった。
どこかで生きていてくれれば、という思いだったので、それを信じきっている。
それよりも…スザクはじっと、自分を侮蔑する瞳で見下す軍人を睨みつける。と、気に入らないのか再び踏みつけられた。骨がみしみしと音を立てる。
「くっ、う……」
「明日裁判所に護送される。然るべき処置はそこで為される。覚悟しておけ」
馬鹿らしい…。
大方、スザクがどれだけ否定しようと、有罪となって処罰されるのだろう。
無罪の罪を着せられ、日本人のみせしめとして殺される。ある意味、自分らしい最期だ。
日本人には、もしかしたら希望になるかもしれない。それに、自分が罪を逃れても、どうせ違う日本人が犠牲になる。
ならば。
スザクが口元を歪めると、その顎を支えられた。
「っ、何を…?」
無理矢理指を口内に突っ込まれたかと思うと、固形物を飲み込まされた。軽くむせり、涙目にそちらを向くと、下卑た笑いを浮かべている。
「安心しろ。軽い催淫剤だ。お前が名誉たちの慰み者になっていると聞いてな…」
「なっ、っう…!」
安心しろ、って…?
飽きれていたら、遠慮もなく下半身を纏う衣服を取り払われた。ブリタニア軍人は、イレブンのスザクを抱くことは無かった。
だから油断していた。四肢を拘束されているため、抵抗もままならず、背後から押し倒される。
「いっ、つぅ……」
「同胞に犯されるというのは、どういう気持ちなのか」
無遠慮に指を後ろに突き刺される。全く濡らしていなかったため、指を思いきり締め付けてしまった。こんな状態で、男のモノを入れられるわけがない。
無理矢理抱かれるのには慣れていた。少しでも痛みを無くそうと、力を抜こうとした時…
「ぁっ、……!?」
「ん?効いてきたか?」
内壁のある位置に男の指が触れた時に、ビクンと衝撃が走った。それから急激に温度の上がったナカが何度もうねり始める。
「はぁ、っ、んっ、んっ……」
「へぇ、イレブンも趣味が悪い……」
ごくりと男が喉を鳴らす。男の方こそ、こんな男…しかもイレブンを抱くなんて趣味が悪い。
しかし、そんな反抗が浮かばない程にスザクは熱にうなされていた。知らぬ間に腰を動かし、快感を生む箇所に指が当たるように求めてしまう。
「ふぁ、んっ、んぅ……」
「すげぇよ、ナカ。何かを食いたいってパクパクして来てるぜ…」
「あーっ、ぁ、あ、ぅっ、つぅ…」
指が抜かれたかと思うと、男の怒張が宛てがわれる。突き上げられた腰を固定され、そのまま一気に貫かれた。
「あっ、ぁ、あんっ、ぁー…っ、」
「すっげ、締め付け…!こら、食い千切んなよ…!」
「ゃっ、やっ、あっあーっ!」
あまりの衝撃にスザクは叫ぶ。容赦なく体を揺らされ、抵抗出来ないまま体内のそれに侵されていく。
薬のせいで生まれている快感に、体は疑問しながら溺れた。目元に浮かんだ涙が、激しい行為に頬を伝っていく。
「くっ、この、淫乱が…!くれてやるよ!味わえ!」
「ぁ、……」
ナカの男が一際肥大したと思うと、直ぐ様弾けた。
粘液に満たされていく体内に、初めて現実感を帯た嫌悪が生まれる。
それをくわえたまま、今度は男の顔が見れるようにと体を反転させられた。
微かに紅潮し息をあらげたその顔に、ぞっとする。
それを目に納めたくなくて、スザクは男の胸にすがりつく。
「へっ、悪くねぇ、」
(ルルーシュ、ルルーシュ、ルルーシュ、ルルーシュ……!)
スザクは涙を浮かべながら、拳を握りしめた。男の首を絞めることは出来ない。だからせめてもの反抗に、口を開く。
「…、ません」
「は?」
「やってません。自分は、クロヴィス殿下を殺してはいません…!」
スザクの主張に、あるいはその表情に、軍人は異怖を浮かべた。それからすぐ、感情を振り払いスザクを押し倒す。
「やっていない。自分は、自分は……!」
欲望を満たすだけの獣のような凌辱は、深夜にまで及んだ。
2008/02/21 終わり