疑惑対葛藤

最近のルルーシュは、生徒会に顔を出すことだけじゃなく、授業に出ることまで少なくなっているらしい。
スザクの方も軍務が忙しくなっていて、ルルーシュまでが授業に来ていないとは把握していなかった。久しぶりに生徒会室に顔を出した時に、リヴァルからその話を聞いて、心配をしていたら、丁度生徒会室の電話が鳴り響いた。

「もしもし?」
「スザクか」
「ルルーシュ!」

電話の主はルルーシュだった。ルルーシュの声はどこか焦っていた。

「何か変わったことはないか?」
「あるよ」
「へっ、」
「君がいない」

せっかく、会えると思ったのに。スザクが唇を尖らせると、ルルーシュの動揺が見て取れた。

「それより……シャーリーはそこにいるか?」
「へっ?シャーリー?いないけど?」
「そうか。来たら連絡してくれ」
「う、うん」

電話が性急に切られた。スザクは拒絶されたような電子音を半ば放心状態で聞く。

ルルーシュが動揺するのも当たり前だった。ナリタの一件以降、微妙になった関係は未だ修復されていない。二人を取り巻く空気は明らかに違っていた。それでは何故、こんな言葉がついて出たのか。

(君がいないなら、意味がないんだ。)

疑いをかけているから?だから、こんな媚を売るような真似を?再び自分に絶望しながら、スザクは受話器を置いた。




2008/03/28 終わり
  ←BACK  NEXT→