妄想文付けてみました☆
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赤いリボンが視界の端で揺れる。
最初は呆れていたルルーシュだったが、いつの間にかこの行為に熱中している自分に気付いた。
ほんの出来心だ。行為の最中に、ルルーシュはいつもスザクを責め立てるような言葉をかける。
例にもれず、その日も当然のようにからかうように、意地悪をするように、だけど優しく、ルルーシュは彼を抱いていた。
ましてやこの日はバレンタインデー、恋人たちの記念日だ。殊更熱が入るのも、仕方のないことだった。
「スザクって、いつも背中に爪を立てるから、痛いんだよ?力も強いし…そんなに感じるのか?」
「んっ、う…ルル、シュ……やっ、ぁ…」
お返しとばかりにスザクの鎖骨に噛みつき、腰を動かす。スザクの方もいやいやと首を振りながらも、びくびくとルルーシュを締めつけている。悪戯心はあったが、悪気なんてなかった。だが、その台詞がスザクに妙な考えを浮かばせてしまったのだろうと、ルルーシュは推測する。
「ぁ、ルルーシュ、僕、もう…!」
「いいよ、一緒に…」
絶頂を二人で迎え、幸福な余韻浸っていた時、スザクが口を開いた。
「ね、ルルーシュ」
「ん?」
「なんか、ヒモか何かない?」
「え?今か?」
「うん」
くるりと周囲に目をやると、枕もとにルルーシュが作ったチョコレートのラッピングリボンが目に入った。その赤いリボンを手に取って、スザクに手渡す。
「リボンだけど、いいか?」
「うん、ありがとう」
「えっ、ちょ、スザク…!?」
ルルーシュは間抜けな声を上げてしまう。スザクがいきなり、器用に自分の両腕を縛り始めたのだ。何をやっているのか分けがわからず、ルルーシュが制止しようとすると、スザクは口を尖らせて抗議した。
「だって、ルルーシュが言ったんじゃないか?背中に爪を立てたら痛いって」
「いや、でも…」
確かに言ったが、あれは睦言のようなもので…いや、確かにスザクは力も強いから、実は結構痛かったけど…
と、うろたえているうちに、すっかりスザクは両腕を縛り終わり、まとめ上げたそれをルルーシュの首の後ろに回して抱きつくような形となった。
「僕、ルルーシュを傷つけたくないから…」
「スザク!」
「これでいっぱい…ね?」
小首をかしげながらキスをねだるスザクにくらくらとしながら、硬度を増したそこで行為を再開してしまう。
スザクの腕に痕をつけるのは嫌だから、こういうプレイは今回だけにしよう…!なんて考えながら、しっかりと楽しんだルルーシュだった。